二回試験対策について

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本記事では、司法修習の最後の関門である

二回試験の対策について書きます♪

 

ヤフオク対策商品を出品しているのですが、

その商品内容の一部を無料で公開しています✍

ayaak.hatenablog.com

ayaak.hatenablog.com

商品のご購入予定がなくとも、参考になれば幸いです。

ぜひご一読ください。

 

ここからは、商品説明を引用する形で、

二回試験対策の総論について記載していきます。 

 

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pin.it

 

 

◇ 商品コンセプトと二回試験対策

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|  はじめに

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はじめに、本商品のバリューを4点に要約します。

 

本商品のバリュー

絶望二回試験不合格を回避

1%のリスク徹底排除

少ない起案回数でもレバ

アウトプットのための言語化

 

これらの点は、二回試験対策の総論として

これから解説していきます。

 

|  絶望の不合格

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二回試験不合格にはいかに絶望的であるか。

その損失がいかに大きいか

これを再認識することが、対策の出発点でした。

逸失年収/対策難/肩身の狭さという3つの観点から

二回試験不合格は絶望的であるといえます。

 

| 逸失年収

二回試験の不合格により、年収1年分の受け取りが

早くとも1年、遅れることとなります。

年平均リターン5%と見積もっても

損失額はばかになりません。

 

| 対策難/肩身の狭さ

さらに、不合格時のことを想像すると、

空恐ろしいものがあります。😢

 起案機会がないまま、翌年の二回試験時に

 実力のピークを調整するのは相当きつそうです…

 自分ならできないと思います。

  • 対策仲間が見つけにくい

 近年、不合格者が少数なことも、対策難に拍車をかけます。

 同期とのコミュニケーションなく本番に突入していたら…

 内容面でも遅れをとる上、精神的にキツいのではないでしょうか。

  • 肩身の狭さ

 逸失年収を補うためアルバイトをすることになるところ、

 身分の説明に際して、肩身の狭い想いをすることになります…

 ”司法試験に合格したが法曹にはなれなかった”というのは

 社会では理解されにくいステータスです。

 

このように、逸失年収/対策難/肩身の狭さという3つの観点から

二回試験不合格は、絶望的であるといえます。

 

    ▼ 以上より…

二回試験不合格のリスクは、とり得ない」

と考えました。

たとえその確率が1%*1 だけだとしても、

その1%を排除しなければなりません。

 

*1

 

 

| 1%のリスクとその中身

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ここで、1%のリスクの中身について考えていきます。

上記脚注1の通り、直近4年間の不合格率は1%です。

本来的な実力不足で不合格する確率は、とても低いといえます。

 

他方で、実力不足以外大きなリスクとして、

  • 体調リスク(発熱)
  • 体調リスク(腱鞘炎)
  • 紐綴り失敗リスク

といったものを想定しておくべきです。 

 

| 体調リスク(発熱)

7.5時間の試験を、5日間。

出品者は持病で病弱なこともあり、受け切るだけで精魂尽きました。

 

例年冬の時期に開催ですので、気温が低く風邪を引きやすいほか

B班は集合修習直後から試験に突入します。

そのため、試験直前や期間中に体調を壊し、

発熱して頭が働かないリスクがあります。

 

出品者自身、試験中の発熱は司法試験で体験済で、

当時はアドレナリンで乗り切れました。

しかし、7.5時間の試験を5日間となると身体技であるため、

パフォーマンスへの低下は顕著となりそうです。

 

こうしたことから、体調を崩して

”パフォーマンスが低下した状態となっても

十分合格できる実力が必要である”と考え対策をしました。

 

| 体調リスク(腱鞘炎)

発熱リスク等は想定済みだったのですが、

実際には異なるリスクが顕在化してしまいました。

出品者は、二回試験中に腱鞘炎を発症したのです。

これは当初想定していないリスクでした。

 

忘れもしない4日目検察起案の最中、

14時5分ころのことでした。

構成を終えて10枚ほど書き上げたところで

突然、右手首親指側に、激痛が走りました。

 

そして、手首が動かなくなりました。

もちろん、構成した起案を書き進めることもできません。

“このまま試験終了したら落ちる”

 

そんな不安が頭を駆け巡り、

冷や汗が滲み出てきて、ぐしょぐしょになりました。

 

頭が真っ白の状態で、ふと想ったこと。

”左手の神経をもっと鍛えておけば良かった”。

 

我に返り、万一に備え机上に置いていた消炎剤を服用し

その約15分後、ゆっくりとですが

筆を進められるようになりました。

普段通りの筆記速度は出せませんでしたが

書き上げることができました。

 

5日目(民弁)に向けては、病院にいく時間はなく

手首サポーターと湿布を買ってしのぎました。

幸運なことに、5日目もなんとか乗り切りました。

 

二階試験後に受診したエコー検査では、

右手首の親指側に強い炎症が観察されました。

 

………

と、長々と私事を書き連ねてきました。

「事故」の可能性は誰にでもある。

臨場感をもってそうお伝えできたでしょうか。

 

腱鞘炎に関しては、以下の理由から

右手首に大きな負担がかかったことが考えられます。

本商品のWord534ページは、記録に関する情報をごっそり削除した後の

ほんの一部であり、実際はその2倍の分量があります。

 

集合修習直後に二回試験を迎えるB班の方は特に

ご自身の手首を過信されないよう、労わってあげてください。

 

| 紐綴り失敗リスク

”紐綴り時間は5分確保されているし、十分じゃん?”

このように思われている方。実は、何があるか分かりません。

本番当日は、異様な空気感があり、ナーバスになっています。

 

これも実際自分が体験したことなのですが…

紐綴りを終え、綴じた起案のページ数を確認していました。

すると、なんと!

紐に綴じられていないページを発見。

(=冊子にはさまっているだけ)

 

これでは採点対象外になってしまうため、

急いで紐をほどき直し、起案を揃えて結び直しです。

 

”手がすべって、「紐綴りやめ!」の号令の前に

結び終わらなかったらやばい!”

と、焦りで手汗ぐしょぐしょになりました。

 

蛇足ですが…

”不器用か!”って感じの、この紐綴りニアミスが

なぜ起こったかご説明します。

 

1科目50~60枚起案すると、書き終えた起案

机の方々に散乱することがあります。

ページ番号を振っていないままで散乱すると、

最後にまとめて順番を揃えるのは至難です。

実際、集合起案では、ページの順番を間違えて綴じてしまいました。

この失敗から、作戦を変更しました。

”起案用紙の束は、試験終了直前まで切り離さない”。

 

つまり、起案最中においては、

束の綴じ部分が剥がれないよう端に折り目をつけながら

ページを書き進めていくというものです。

 

この結果、ページを揃えて紐を通すのが大変なのです。

切り離した起案用紙は折り目がついており

ぐにゃぐにゃになってしまっているからです。

 

こちらも長々と書き連ねましたが、

紐綴りに関しては、何があっても焦らないように

予め行動指針を決めておくのがおすすめです。

 

| 「事故」に対応する

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| 「事故」による1%のリスク

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大学受験・予備・司法と試験続きでしたが、

その中で、自分の周辺では、数件の「事故」がありました。

 

“こんなに優秀な人が…😢”

と思ってしまう、恐ろしいケースもありました。

 

自身も、「事故」につながりうるトラブルを経験してきました。

・答案用紙の回答欄を間違える

・試験期間中の発熱

・腱鞘炎

 

こうした経験を経て、

改めて強くembraceしているマインドがあります。

 

┗ 「事故」の可能性は平等。 

┗ ”自分だけは大丈夫”は傲慢。 

┗ 自分にだけ「事故」が起こりうる。

 

こういった「事故」マインドで取組み続けてきた結果、

いわゆる”ストレート”で来ることができました。

 

二回試験も例外ではありません。

1%という確率であれ、

 

 ”自分だけに「事故」が起こりうる。”

 

こう考えてみてください。

 

| 「事故」による1%のリスクに対応する

 ”自分だけに「事故」が起こるかもしれない”。

 

この「事故」マインドを持つと、

自分だけに「事故」が起こってしまうケースに

”対応する”という発想になります。

 

すなわち、発想はこうなります。

試験で要求される以上の実力をつける。

それにより、「事故」による1%を排除する。

  

腱鞘炎の例に戻って考えてみます。

仮に、右手首が動かせるようにならず、

1時間しか起案時間が取れなかったとします。

それでも、高レベルで公訴事実と犯人性を書き上げれていれば、

D評価で合格できる道が残ります。

 

このように、圧倒的な実力により、

可能な限り1%の確率を排除することができます。

 

|  二回試験の難しさを乗り越える

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修習生は全員司法試験合格者です。

多くの演習と解説さえあれば

良い起案など誰にでもたやすいはずです。

 

しかし、二回試験の難しさは

起案回数の少なさにあります。

導入(5)・実務(5)・集(10)の計20回のみです。

 

演習機会が少ないことは、

帰納する材料少ないことを意味します。

 

帰納する材料少ない分、

少ない材料から最大限の言語化をしなければなりません。

 

本商品は、かかる最大限の言語化を試みた結果です。

 

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さて、”アウトプットまでできるか”という観点から

最大限になされた言語化により、

結果にレバレッジを効かせることができました。

 

具体的には、本商品では

  • 記録の読み方/汚し方
  • 問題の処理手順

 を言語化しています。

 

※詳しくは以下をご覧ください。

民事は<A HREF="URL">こちら</A> 刑事は<A HREF="URL">こちら</A>

 

また、アウトプットされる結果に

レバレッジが効くだけではありません。

実務修習の成果も高めることができました。

 

実務修習でJ・Pの先輩が教えてくださった内容の中には、

いまいちピンと来なかったこともありました。

 

しかし、二回試験直前期の対策中、

言語化をすることで有機的な理解が促進されました。

結果、多くの事象がつながっていく感覚がありました。

 

実際に手を動かして事件記録を起案する経験を経ると、

  • J/Pそれぞれの立場からの検討
  • 手続の意義

といったことへの理解が進みました。

 

このように、二回試験対策をすることで

法曹後のキャリアにも生きてくるかもしれません。

 

 

◇   二回試験を越えたその先へ

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|  ”来たる時代”への準備

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以上述べたとおり、商品のコンセプトは

┗ 不合格となる1%排除

┗ 修習期間の学びを最大化

という点にあります。

 

しかし、これに加えて、もう1点あります。

それは、

┗ 修習期間で”来たる時代”への準備

という点です。 

 

自分がそうできなかったことへの後悔もあり、

この点も強調しておきたいです。

 

具体的には、二回試験対策をスムーズにクリアし

修習期間をしこたま有意義に使って頂きたいのです。

 

法律以外のスキルアップに打ち込める貴重な期間だからです。

 

実務に出てからの仕事は、

実務に出てからの方が、やはり吸収が断然早いです。

 

むしろ、

”実務に出た後には、まとまった時間を割くことができないこと”

に打ち込める、貴重な期間です。

 

自身は筋トレやヨガに夢中でしたが、

自分のような後悔をしないためにも

“来たる時代”にも目を向けられてください。

 

“来たる時代”についてはすぐ説明します。

 

さて、ここで結論を先取りしますが…

法曹が、別業界で起業するって、

とっても素敵じゃないですか?(^^)/

 

斜陽国家の明るい未来は、

そして個の時代の真髄は、

イノベーション・起業家とともにあると信じます。

 

そして、イノベーション

アナロジーによって生まれます。

 

ぜひ法曹以外のことにも、積極的にチャレンジされてください。

 

|  ”来たる時代”

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|  日本に、「冬来たる」

世界のニュースを勉強するにつけ

日本の斜陽と、テックによる地殻変動が目前と感じます。

残念ですが、2050年にかけて

日本は厳しい衰退の歴史を辿ってしまうでしょう。

 

  • 日本の人口減少

日本は世界最速で少子高齢化が進んでいます。

その惨状たるや、改めて残酷なデータをご覧ください。

 

まずはグラフから。

COVID gives Japan 'last chance' to reverse digital defeat - Nikkei Asia

 

グラフの意味も含めたデータはこちらです。

✓日本の人口:2020年時点で、YoY ▲500K

 鳥取県の人口は約560Kなので、1年で鳥取県の人口分が消滅したことになる

 

2050年には、総人口は100Mを割る

 

生産年齢人口2017年75M(総人口対比60%

        ⇒2040年には59M(総人口対比53.9%)の予測

 鳥取県の人口は約560Kなので、鳥取県32個分が消滅することになる

 

✓2050年には、高齢化率は40%

 2.5人に1人は65歳以上の高齢者となる計算

 

出典:データをもとに筆者が計算した箇所も

日本人人口、初の50万人超の減少 : 外国人比率2.25%に上昇 | nippon.com

Q1 現在の日本がかかえている人口問題はどのようなものですか|選択する未来 - 内閣府

 

  • 必然的な経済衰退

言わずもがなですが、

人口動態経済成長に大きな影響を与えます。

 

日本の経済衰退は次のとおり。

日本のGDP成長率2020年度 YoY ▲4.6% 

  2021Q1YoY ▲5.1%

  ⇔他方、米国のGDP成長率は、2021Q1QoQ年率成長率+6.4 %

 

CPIは2021年YoY▲0.1-0.6%で推移

 ⇔他方、米国CPIは、2021年5月YoY+5.0%

 *ベースイフェクト、サプライチェーンボトルネック効果につき、

 日本に天然資源がないことを割り引いても米国との差は歴然です。

 

✓1997年=100とした場合の「実質賃金指数」

 ・スウェーデン……138.4
 ・オーストラリア…… 131.8
 ・フランス……126.4
 ・イギリス(製造業)……125.3
 ・デンマーク……123.4
 ・ドイツ……116.3
 ・アメリカ……115.3
 ・日本……89.7

 

東証時価総額は¥735T(21/5時点)

 他方で、$AAPLの時価総額は$2.2T∽¥242T(@USD/JPY 110)

 日本の株式市場は、Apple3社分の価値

 

✓東一"委託"の売買代金のうち、海外投資家が68.4%

 (6/11までの1W)

 

CPIのデータは、日本では非インフレが続いており、

物価・賃金が上がらないことを示します。

中国人の日本での爆買いは、相対的に物価が安いためです。

 

先進国の中で日本だけ実質賃金が混迷しています。

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   ↑全労連資料より。

 

2020年にGAFAMの時価総額東証1部のそれを超えたことは

ニュースに取り上げられてから久しいですが、

改めて2021年5月の東証のデータをみると

日本の株式市場はApple3社分の価値ということになります。

 

21年4月以降、日銀のETF購入が限定されてからは、

海外投資家のポジションデリバティブも含む)に左右され

株式市場のボラが高くなっています。

再度の日経平均3万円突破は、

日銀の底力がない今、厳しいかもしれません。

 

 出典:データをもとに筆者が計算した箇所も

国民経済計算(GDP統計) - 内閣府

Japan GDP shrinks annualized 5.1% in Q1 - Nikkei Asia

Gross Domestic Product | U.S. Bureau of Economic Analysis (BEA)

日本人の給料がほとんど上がらない5つの要因 | 国内経済 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

https://www.zenroren.gr.jp/jp/housei/data/2018/180221_02.pdf

Other Statistics | Japan Exchange Group

Apple Inc. (AAPL) Stock Price, News, Quote & History - Yahoo Finance

【日本】全国消費者物価指数(CPI) - 経済指標 - Yahoo!ファイナンス

投資部門別売買状況 | 日本取引所グループ

 

 

このように、日本は斜陽国です。

人口は減り活気はなくなり、

高齢者を支える負担は重くなり、

物価・賃金停滞し生活も良くならず、

株式市場外圧に翻弄される。

 

釈迦に説法ではありますが、

日本に、「冬来たる」。

このことを今一度強く認識して頂ければ幸いです。

厳しい現実に目を背けたくなりますが、

もはや"Ignorance is bliss"のレベルを優に超えました。

 

|  追い討ちのテック化

斜陽国日本に、さらに衰退の追い討ちがかかっています。

AI・テック化の波は加速しています。

残念ながら日本は、テック化の下流にしか

ポジショニングできていません。

 

Nikkei Asiaは、日本のデジタル化の遅れを”Digital Defeat*2とし、

”The recent embarrassments”、すなわち

マイナンバー管理の遅れと紙文化という日本の遅れが

給付金・ワクチン接種ロジの混乱、接触アプリの失態という形で、

コロナ禍において顕著になってしまったという趣旨の記事を出しました。

COVID gives Japan 'last chance' to reverse digital defeat - Nikkei Asia

 

 

*2

 

かかる”Digital Defeat”は行政サイドの話ですが、

民間の産業も、バリューチェーンの底辺まっしぐらです。

 

製造業で発展してきた日本では、

出る杭を叩いて足並みを揃えることで、

品質や価格を底上げし、

日本を押し上げてきました。

村社会・同調圧力は、豊かな日本を作りました。

 

他方で、様々な業界がテック化すると、

バリューチェーンが再編されます。

テック化により再編されたバリューチェーンでは、

ソフトデータの覇者が付加価値を握る

ハード産業は“下請け”的な位置づけになる

 ことになります。

 

長き日本の村社会・同調圧力の下では、

イノベーションのレベルがSVに敵わず、

競争力があるのは依然ハード産業のままとなっています。

かかるハード産業は、FAANGの“下請け”的存在となっていくでしょう。

 

最近でも、こういった“下請け”の布石がありました。

  • Appleが日本の自動車メーカーに製造委託を持ち掛けた話題
  • Netflixが日本のプロダクションと提携した話題
  • 政府機関がAWSを採用した話題

 

このように、バリューチェーン上の付加価値

FANNGに握られつつあります。

 

日本産業全体が、

付加価値が低く賃金の低い

“データ小作人となってしまう…

そんな危機感を感じています。

 

ここで法曹業界とテックに目を向けてみます。

現状、リーガル業務は

独占業務領域や個別事件の守秘義務により

コモディティ化が防がれています。

 

しかし、テック化により

ひとたびコモディティ化がなされたら…?

 

顧客相互間・法曹相互間の情報格差がなくなり、

 

リーガル業務は

・バンドリング

・アンバンドリング

結果として大抵の業務の担い手はシフト

┗ AI

┗ 安価なオフショア労働力

┗ スマートコントラクト

 

また、翻訳技術の精度の飛躍を思えば、

海外のテックが切り込んでくることも可能です。

リーガル業務は、いったんすべて英訳されたうえ

自動処理される未来も近いかもしれません。

 

リーガル業務のコモディティ化

は時間の問題*です。

 

*21/6、LegalZoom($LZ)のNASDAQ市場IPOが予定。

”help people draw up legal documents such as wills, incorporations and trademarks without lawyers

LegalZoom eyes over $5 billion valuation in second attempt at U.S. IPO | Reuters

 

|  個の力

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データは、日本の厳しい未来を示唆します。

日本人同士で同調圧力をかけ、嫌儲し、

足を引っ張り合っている場合ではないかもしれません。

 

自分は、法曹以外の領域も含めた

個の力をつけなければと焦っています。

 

さて、ARK Investment ManagementのCEO/CIOである 

Cathie Wood氏は、以下のように述べています。

The more repetitive jobs are going to succumb to mechanization, and the more interesting jobs will go to human beings who will be helped by robots.”

https://www.bloomberg.com/news/features/2021-05-27/cathie-wood-is-a-believer-from-bitcoin-to-tesla-even-as-arkk-fund-stumbles

 

すなわち、人間に残されるのは、

“the more repetitive jobs”ではなく、

”the more intereting jobs”である

ということを言っています。

 

“the more repetitive jobs”が機械に代替されれば、

仕事をしないで暮らしていく人の数が増えていくでしょう。

“え、XXさんって働いてるんだ。何してるの?”

こんな会話をする時代が来るかもしれません。

 

仕事をしないで暮らしていく人の数が増え

労働が自発的なものになるかもしれない中で、

”the more intereting jobs”として残るものは何でしょうか。

 

“人が、それぞれの天分を発揮し

仕事を楽しむ結果として、

他人にも価値を提供できる仕事“。

 

自分は、そういう仕事だけが

”the more intereting jobs”として残っていくと考えます。

 

どちらにせよ、皆さんは、”the more intereting jobs”

を提供できる側に回りたくはないでしょうか。

 

そのためには何が必要か、自分なりに考えてきました。

必要なのは、個の力です。

そして、個の力として3つ想定いたします。

 

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  • 熱量

カネ余りやクラファンの台頭、NFT etc...、

夢中になれる個人熱やお金が集まる流れ“

そういう流れが台頭していると感じます。

 

自分の考えを発信して人を巻き込み

自分自身が一番熱中する。

その結果として他人に価値を提供する。

これは、ロボットができないことです。

 

他方で、このように“舞台”に立って

熱量を集めている人に対して

”舞台”に石を投げつけることしかできない人もいます。

 

こうした人は“succumb to mechanization”

すなわち、“舞台”で熱を起こせることもなく、

熱やお金が集まることもなく、

仕事が離れていくでしょう。

 

FAANGハウスで、

個人データを筒抜けにする代わりに、

安い生活費で暮らしていくというのも選択肢です。

 

いずれにせよ、娯楽が消費の大半を絞めるようになるため、

”舞台”に石を投げつけるだけの人は一定数必要です。

経済圏に組み込まれ、”燃料”となります。

そのための技術は整いつつあります。

 

常に小さく手を動かしながら

新しいことにチャレンジする。

 

このとき、業界の慣習に捉われず

業界の壁を超えて水平思考を行う。

 

次世代のロールモデルをこのように設計したとき、

次のようなスキルが、一例として役立つかもしれません。

┗プログラミングスキル
┗会計スキル
ファイナンススキル
┗デザインスキル
┗Webマーケティングスキル etc…

 

テクノロジーにより業界の壁はなくなるため、

法曹にこだわっていはいられないと焦っております。

 

もっとも、何よりも大事なのは、天分を見つけること。

天分は、自分が熱量をもって取り組め、かつ得意なことをいいます。

 

天分に沿うバリューやミッションを見つけて

仕事をしていきたい

 

そう思っています。

 

人間は未来予測が苦手な生き物”です。

 

DX AI Defi,  AR/VR,  評価経済の進展

 

まだまだ先のこと”と思われるかもしれません。

しかし、直感に頼った未来予測は信頼できません。

そんな未来は”すぐそこに…”

そう思っておくとちょうどいいかもしれません。

 

◇ 最後に

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斜陽国日本のキーワードである

といった現象は、もう手遅れかもしれません。

 

漁場を間違えては不幸せになるだけですから、

外国に拠点を持つ選択肢も有力です。

 

拠点はどこであれ、

法曹が、別業界で起業するって、

とっても素敵じゃないですか?(^^)/

 

斜陽国家の明るい未来は、

そして個の時代の真髄は、

イノベーション・起業家とともにあると信じます。

 

そして、イノベーション

アナロジー*によって生まれます。

 

*アナロジー:一見すると直接的な関係のないモノゴトの知見を組み合わせることで、新しいアイデアを得る認知過程

 

大好きな日本が、2050年にかけ衰退していくのは

とってもとっても悲しいです。

現時点では、日本で自分の子供を育てていくことに躊躇します。

 

大好きな日本がイノベーションと、

同調圧力ではなく)皆で引き上がる思考に溢れること

 

”下請け”以上の地位を手に入れ、経済成長できること

 

これを願うばかりです。

 

本商品で節約した時間を活用し、

他分野のスキルにも触れてみて、

起業のための一歩を踏み出してくだされば、本望でございます。

 

ご精読ありがとうございました。

*1:

1,000人の修習生中10人が不合格となる計算。

直近の不合格率は、70期 不合格者1合計16人(1.01%)、71期 不合格者合計16人(1.04%)、72期 不合格者8人(0.54%)、73期 不合格者10人(0.68%)

*2:

平井デジタル相の発言から来ているようです。

 

"This digital defeat," he declared during an online forum last year, "is our last chance."