【刑事】二回試験対策

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二回試験対策全般についてはこちら

 

二回試験まとめノート商品コンセプト

 

┗ 不合格となる1%排除

┗ 修習期間の学びを最大化

┗ ”来たる時代”への準備 

 

 


◇ 刑事共通


 

 供述の信用性

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枠組みを押さえてしまえば簡単。

 

枠組みに紐づけることで、

多くの事実を効果的に評価可能

→大きな得点源に

 

自分は構成要件の暗記が苦手でしたが

本番では、信用性検討が苦手を補う心の支えに。

 

特に得点源となるのが、

漠然と記録を読んでもすくい取れない

”拾いだすのが難しい着眼点”。

 

必ず検討する

 ┗ 利害関係

 ┗ 客観的証拠との整合

 

・利害関係:

事件との利害関係
被告人との利害関係

 

・客観的証拠との整合:

犯行前・犯行時・犯行後の事実の中から
すべからく照らし合わせる。
事実の網羅性整合性の評価が、得点源に。

内容の合理性の前提となる客観的状況も含む。

 

他にも…

┗ 内容の合理性
┗ 客観的証拠との整合
┗ 虚偽供述の動機
┗ 記憶違い・見間違いの原因
┗ 供述内容の変遷の有無
┗ 供述に至る経緯
┗ 供述の一致

 ※供述の一致では、以下も検討

 それによって信用性が高まるのか?

 口裏合わせ・忖度で一致したのではないか?

 

供述が誤っていると認定する場合については、

「◇ 刑事弁護」をご参照ください。

”誤りが混入するとしたらなぜか”

というのを意識する必要があります。

 

 


◇ 刑事裁判


 

 経験則

意味合いで用いる経験則については、

┗ 抽象度は十分か(高いと説得的)

┗ 要証事実を全部カバーできているか

をチェック。

 

△”殺害を制止しなかった者は事前の意思連絡あり”

〇相互にある犯罪の犯意を認識している者は、

 同犯罪が実行されることは意図した通りであり、

 相手による同実行を制止しない。

 そして、ある時点で相互に犯意を認識している場合、

 特段の事情が無い限り、その前の時点でも同様である。

 (本件でも、暴行を制止しなかったので、

  XX時点で意思連絡があったといえる。)

 

経験則作成の2パターン

┗ 間接事実が要証事実の原因・きっかけ

┗ 間接事実が要証事実の結果・あらわれ

 

 

 重みと認定落ち

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重みとして検討すべき反対仮説は、

¬(not)要証事実となる。

その中でも本件で想定できる内容を具体的に。

 

訴訟前の段階であれば、

認定落ちのストーリーを想定すると◎。

 

認定落ちのストーリー

┗ 殺人の故意が争点⇒傷害の故意しかなった可能性

 

意図的殺意認識型殺意

  =当初から殺意を持っていたのではなく,

  襲いかかられた時点でとっさに殺害意図が生じた

 

┗ 強盗の意思連絡が争点

 ⇒侵入窃盗の限度での意思連絡

 

┗ 共同正犯である⇒意思連絡はあるが正犯意思なし

 

┗ 事前共謀⇒現場共謀

 ※Pは、正犯意思の評価根拠となる事実を

  増やすため、知情を遡りたいと考えている

 ※Pは、因果関係の立証のため、

  多くの実行行為が”共謀に基づく”としたい

 

Pストーリーと認定落ちのストーリーとの差分

→埋めるだけの重みはあるか?

 

 

 総合考慮

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訴訟段階では、

Aの主張するケースセオリーが、

合理的な疑いとして最後まで残るか、

これを検討する。

 

ケースセオリー>反対仮説につながるストーリー

・AQが信用できなくても、他のストーリーも想定する

・Aが間接事実自体を否定している場合、

ケースセオリーも考慮して、ストーリーを想定。

 

総合考慮では、どちらのケースなのか論述。

┗ 相互に残りうる反対仮説も

 間接事実相互の存在により可能性乏しくなる

 =偶然の重なり合いが、推認力を高める

 

┗ ケースセオリーでも合理的に説明可能

 

 

 


◇ 刑事弁護


 

 捜査経過と供述

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供述が誤っていると認定する場合

=Aに不利な証言を弾劾する場合、

大きく分けて2つの筋があります。

 

意図的な嘘

見間違い・記憶違い

 

嘘か間違いか、どちらかの筋にコミットする。

 

“全体として意図的に嘘をついているけれど、

よく視認できなかったがゆえの供述部分もある“

といったことは通常あり得ません。

 

そして、コミットした筋について、

その要因を指摘。

 

要因の指摘では、

「供述に至る経緯」を絡める。

 

具体的には…

捜査経過

=捜査官の働きかけ・証拠収集

に着目。

 

よく出てくる3つのパターン

┗① 虚偽供述の動機がある者が、

 自分に有利な証拠を提示され、便乗

 

┗② 観察による情報量が少ないため、

 捜査官の誘導で記憶が塗り替えられた

 

┗③ かばう必要がある第三者にとって

 不利な証拠が出てきた

 

 


◇ 検察


 

  犯人性

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犯人性のポイントは、

「事件・犯人側の事情」

 ⇄ 結びつき

「A側の事情」

 

2つの事情を切り分けたうえで、

結び付きを論じる。

 

「事件・犯人側の事情」は、

決め打ちNG

 

すなわち、

Aとの結び付きを論じる対象たる

当該凶器や被害品が「犯行に使用されたこと」

を丁寧に認定。

 

例:凶器

・Vの血液付着(DNA一致)

・Vの創傷に矛盾しない

 

また、V死亡や気絶のケースでは、

Vが実行行為の一部を直接知覚していない。

被害届※では被害品を確定できない。

 

※同ケースでは捜査により被害品確定される。

→被害届が犯行後数日経過後に作られることも。

 

間接事実から認定する。

 

例:あるべきものが遺留されていない

・Vは犯行時刻において、財物X所持。

・犯人は財物Xを放り投げた。

・犯行現場の実況見分で財物X発見されず。

→犯人が持ち去った可能性大

 

例:犯人の言動から認定

・V、クレカを金庫に保管

・犯人、Vにクレカの暗証番号を強要

(=不法領得の意思の発現とみれる)

・犯行後金庫が空

→犯人が持ち去った可能性大

 

「犯行との結び付き」の観点から…

証拠金品総目録をチェック!

間接事実を構成する。

逮捕時のAの所持品に注意を払っておく。

所持金や携帯は、犯行と結びつくかも。

 

本商品では、犯行との結び付きの着眼点として

・複数の関係物が同時に発見

 →その偶然性から同一性認

・“同種”or”同一”?

といったところを記載しています。

 

 


◇ 最後に


 

刑事対策のイメージは湧きましたでしょうか。

万全の備えをするために、

本商品がお役に立てば幸いです。

 

斜陽国日本のキーワードである

┗ 人口減少/経済衰退
┗ 村社会/同調圧力/嫌儲思想
┗ テック化の下請け/データ小作人

といった現象は、もう手遅れかもしれません。

 

拠点はどこであれ、

法曹が、別業界で起業するって、

とっても素敵じゃないですか?(^^)/

 

斜陽国家の明るい未来は、

そして個の時代の真髄は、

イノベーション・起業家

とともにあると信じます。

 

そして、イノベーション

アナロジー*によって生まれます。

 

*アナロジー:一見すると直接的な関係のないモノゴトの知見を組み合わせることで、新しいアイデアを得る認知過程

 

大好きな日本が、2050年にかけ衰退していくのは

とってもとっても悲しいです。

日本で子育てをすることに躊躇してしまいます。

 

大好きな日本が、イノベーションと、

同調圧力ではなく)

皆で引き上がる思考に溢れること

 

”下請け”以上の地位を手に入れ、

経済成長できること

 

これを願うばかりです。

 

本商品で節約した時間を活用し、

他分野のスキルにも触れてみて、

起業のための一歩

を踏み出してくだされば、本望でございます。

 

ご精読ありがとうございました。